エンジンオイルの消費がひどく、添加剤などでだましだまし乗っていたが覚悟を決めエンジンオーバーホールの依頼を受けました。
お車はNA8Cの前期、走行距離 180000km。
メインはオーバーホールですが、どうせやるなら少しパワーもほしいとの事でしたので、エンジンの仕様としてはロムチューニングの範囲でお話をしました。
ピストンは、NB1のややハイコンプ0.25オーバーサイズを使用。
ボーリングが終わり、ピストンを挿入していきます。
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オイルパンは、NB8C後期型用オイルパンバッフルキットを使用して取り付け!!
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シリンダーヘッドはひずみをとるため面研し、ポート段付修正をします。
バルブのすり合わせが終わり、バルブステムシールを取り付けた後、バルブ・バルブスプリングと組み付けします。
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カムシャフトはFカムを入れますが、ラッシュアジャスターは使用せずにソリッドリフター・キャップシムでバルブクリアランスを調整します。
その後、スライドカムプーリーを使ってバルブタイミングを調整しエンジンはほぼ完成!!
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オイルやほこりでベタベタなサスペンションメンバーをスチーム洗浄し、シャシブラで塗装。
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補機類を組み付け、サスペンションメンバーに載せた後、フライホイール・クラッチと取り付けミッションをはめ込みます。
これで、載せる準備が出来ました。
![](http://www.itou-jidousha.com/wp-content/uploads/2017/08/IMGP9019-750x502.jpg)
後は、車両に出来上がったエンジンを搭載します。
すべての作業が終了し、シャーシダイナモでパワーチェック!!
この暑さと湿気の中、150.8ps 17.6Kgm とまずまずではないでしょか。
(兵庫県尼崎市在住のお客様)