2022.11.22 | 整備の報告

NA8・エンジンオーバーホールその壱(岐阜)

NA8のお客様からエンジンオーバーホールの相談を受けました。現状の症状がマフラーから煙が出るくらいのオイル消費!!走行距離19万キロ、今のエンジンをオーバーホールするか?エンジンをヤフオクで購入しそのベースエンジンをオーバーホールするか?悩んでいましたが、そこそこ程度がよいエンジンを購入しそのエンジンをオーバーホールする事になりました。

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エンジンスタンドにセットし分解します。程度が良いと聞いていましたが、クランクシャフトは残念ながら曲がりが基準値を外れていましたので交換となります。次にシリンダーヘッドを分解しバルブを清掃して密着度を調べます。バキュームポンプを使って点検。ヘッドもシートカット・バルブリフェースが必要です。シリンダーブロックのボーリング&ホーニングとシリンダーヘッドの修正面研・シートカットを加工屋さんへ出します。

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腕の良い加工屋さんは作業がいっぱいで順番待ちとなります。ようやくヘッドの方が上がってきました。バキュームで点検してみると出す前と全然違います。しっかりバルブが密着しています。これで圧縮もOK!!

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ヘッドをさらに手を加えポート研磨に段付き修正をコツコツと行います。その後、バルブ・バルブスプリングを取り付けしヘッドを完成させます。

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後日、シリンダーブロックの方も出来上がってきました。順番に組み付けして行きます。クランクシャフトはマルハさんが出しているBP用85mm 専用クランクシャフト85mmストロークを使います。

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メタルはメイン・ロットともパワーメタルを使用して組み付けします。

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ピストン・コンロッドの重量を測り、重量合わせをした後、組み付けしピストンりングを取り付け準備をします。

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ピストンを挿入しオイルポンプ・オイルパンを取り付ければ腰下の完成です。続きは次回その弐でお伝えします。(岐阜県揖斐郡在住のお客様)

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