2023.07.27 | 整備の報告

NA8・エンジンオーバーホールその壱(鹿児島)

NA8のお客様からエンジンオーバーホールのお話をいただき、メールのやり取りでどの様に組み上げるか?内容を見積もりして決定となりました。今回のお客様はなんと鹿児島からで、入庫時にエンジンオーバーホールと同時に全塗装もお願いしますとの事で納期は約4ヶ月くらいを見て下さいとお伝えしました。リフトの空きを見ながらエンジン・ミッション付きで下ろします。

エンジンをエンジンスタンドへと移動し分解していきます。あっという間にブロックだけになりました。クランクシャフトは基準値を超える数値(曲がり)があり新品交換になります。シリンダーブロックをボーリング・ホーニング加工してもらうため加工屋さんへと送ります。

シリンダーヘッドの方もまずは分解します。バルブをウエットブラストで清掃し、ヘッドの方は落とせる範囲でスチーム洗浄をします。一旦ヘッドにバルブを挿入し、バキュームゲージを付けポートからバキュームポンプで吸ってあげます。これでバルブの密着状態が分かりシートカット等が必要か判断がつきます。今回はシートカット、バルブリフェースに出します。

ブロックが加工から帰ってきましたので、順に組み上げをして行きます。クランクシャフトは新品に交換。パワーメタルを使用して組み付けします。

ピストンはBP基本OH用 MAHLE/SPECIALにパワーロッド(H-BEAM) 標準ストロークの内容です。ピストン・コンロットとも重量測定しましたがほとんど誤差がなくバランスはバッチリです。コンロット・ピストンリングを取り付けし準備OK。

シリンダーブロックへとピストンを挿入。オイルパンを付ければ腰下の完成です。後はシリンダーヘッドの出来上がりを待ちます。その弐へ続きます。
(鹿児島県鹿児島市在住のお客様)

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